計画地・論気谷の自然
計画地・論気谷の自然
ヨウシュヤマゴボウ
ぶどうの房のような実をつけるこの植物は、毒性があります。北アメリカ原産の帰化植物で、味噌漬けなどに加工される山菜の「山ごぼう(モリアザミ)」とは全然別種。よく熟れた実を潰すと赤紫色の汁がでて服についてシミになるとなかなか落ちないので染色できそうですが、日光堅牢度が弱いので草木染めなどの染料としては使われていません。
ナツハゼ (最下段 右の赤い実が果実)
5-6月頃に多数の釣鐘型のかわいらしい花を新枝の先につけるこの木は、夏にハゼノキのような紅葉が始まります。それが名前の由来ですが、秋に黒く熟した果実(直径6-8ミリ程度)は食用になります。ブルーベリーよりは水分が少ないようですが、ジャムにすると見た目も味もブルーベリージャムのような感じになります。
アキノタムラソウ
「秋」に咲くイメージの名前ですが、梅雨の頃から咲き始め、初秋まで花が続きます。別に「ナツノタムラソウ」もあるので「夏」は名乗れなかったのでしょうか。学名を「Salvia Japonica(日本のサルビア)」といい、よく見ると確かに花の形はサルビアに似ています。
イタドリ
若葉を揉んで貼り付けると痛みが取れるので「痛み取り」と言われたのが訛って「イタドリ」となったとか。「スッポン・スカンポ・スイバ」とも呼ばれ、春の野山でそのまま食べることもできますが、シュウ酸が強いのでアク抜きして調理をする方が無難です(高知などでは人気の山菜)。「虎杖」という漢字をあてるのは「虎」のような模様があって、太くてまっすぐに伸びるので「杖」にできそうだからだそうです。初秋から白い花を枝にびっしりとつけます。
ソヨゴ(実)
かたい葉が風にそよいで音をたてるのが名前の由来とされる木で、6-7月頃に小さな白い花をつけますが、あまり目立ちません。秋になって雌株についた赤い実の方が、人目につくようです。硬く緻密な材質に木で、そろばんの珠や櫛の材料とされてきました。
アセビ
「馬」が食べると「酔」ったようになる「木」から「馬酔木(アセビ・アシビ)」と呼ばれるこの木は小さな壺をひっくり返したような花が集まっています。
早春、まだ木々の緑が少ない時に白い花が春の訪れを告げてくれます。
奈良公園でも鹿がアセビは食べないので、相対的に多くなっているそうですが、播磨の山も鹿による食害がかなりひどいのでアセビが目立つようです。
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